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「ゆうたろうを操縦してるゆうたろうがもう一人いるんですよね、きっと」ショップ店員で役者のジェンダーレス男子、2年越しのVOICE(ショップ店員・俳優/21歳)
「ゆうたろうを操縦してるゆうたろうがもう一人いるんですよね、きっと」ショップ店員で役者のジェンダーレス男子、2年越しのVOICE(ショップ店員・俳優/21歳)

「ゆうたろうを操縦してるゆうたろうがもう一人いるんですよね、きっと」ショップ店員で役者のジェンダーレス男子、2年越しのVOICE(ショップ店員・俳優/21歳)

TOKYO VOICE Vol.2で取材した、ジェンダーレス男子のゆうたろう。2年ぶりに大人になった彼を撮らせてもらった。可愛すぎる美青年っぷりは19歳の頃のままだが、今年21歳になった彼には、男らしさとほのかな色気、そして役者という肩書きが上乗せされていた。

「ゆうたろうを操縦してるゆうたろうがもう一人いるんですよね、きっと」ショップ店員で役者のジェンダーレス男子、2年越しのVOICE(ショップ店員・俳優/21歳)
衣装は私物。柄シャツはvintage LOUIS VUITTON、その他全てYohji Yamamoto

「前会ったのって、本格的に役者をスタートする直前くらいですよね。19歳の頃なんて、僕何も考えてなかった気がする」。ショップ店員からモデルとして芸能界デビュー。ジェンダーレス男子という流行語の語源とさえ言える存在だった彼も、今は俳優という新たな道を見つけていた。「始めてから気づいたんですけど、役者って自分に合ってると思います。自分のこと好きじゃないから、僕自身でいる時間が少ない方が心地いいんですよね。起きてる時は誰かの人生を生きていて、眠る時だけがゆうたろうに戻るくらい忙しくて仕事に追い詰められている方が好きです。疲れるし大変ですけど、それさえも心地いいみたいな」。中学校からほぼ学校に行っていなかった彼。ずっと部屋にこもってスマホが唯一の外の世界への扉だった。ある時姉に連れ出された古着屋でファッションの楽しさに触れ、大阪のサントニブンノイチでアルバイトを始めた。ゆうたろうの物語はようやくそこから始まった。2年前は女の子のような男の子。そして今目の前にいる彼は、前髪を上げてキリッとした男前。俳優として活躍の場が広がった今、基本的に自己肯定感が低いという内面に変化はあったのだろうか。「根っこの部分は変わってないけど、今はいいバランスです。表面上は好きな服着て好きなメイクしてると好きな自分でいられるんですけど、ふとした瞬間1人になったりしたらもうダメなんです。家の中で1人だと気分が下がるし、外で1人だとなんかイライラする。特に人混みとかだと雑音がうるさくて、聞きたくないからずっとイヤフォンしてます。で、気になって調べたらこれHSP(Highly Sensitive Person)っていうちょっとした病気みたいなんです。感受性が豊かすぎる的な。現代病みたいな感じらしいですよ。まあ別に気にしてないですけど。なんの略かなーくらい(笑)」。HSPとは人一倍繊細で敏感な感性を持った人たちのことで、自己肯定感に満たされず生きづらさを抱えていることが多い。一方で豊かな感性を生かす仕事に向いていると言われている。「いいバランス」を得た理由は、俳優という職業に巡り合ったからかもしれない。

「ゆうたろうを操縦してるゆうたろうがもう一人いるんですよね、きっと」ショップ店員で役者のジェンダーレス男子、2年越しのVOICE(ショップ店員・俳優/21歳)
撮影テーマは70年代ドラマ「傷だらけの天使」。廃墟感のあるビルにて

「ショップに立っててもお客さんのことめちゃくちゃ見ちゃうんですけど、最近はもう人間観察というより人間分析に近い気がします(笑)。僕の中で人間を何十パターンかにファイル分けしてて、この人はマウントを取りたい人だ、この人は異性に好かれたい人だとか。笑い方の変化とか、2人きりだとめちゃくちゃ優しくなるなとか、そういうちょっとした仕草を無意識に見ちゃいますね。自分の中だけで、誰に言ってるわけでもないんですけど」。

「ゆうたろうを操縦してるゆうたろうがもう一人いるんですよね、きっと」ショップ店員で役者のジェンダーレス男子、2年越しのVOICE(ショップ店員・俳優/21歳)
鼻にかかった声が色っぽい。昔は外見に合わないのがコンプレックスだったが、最近好きになれてきたそう。

「今年の初めに、初めて自分と同じタイプの人と出会いました。その人にはいろんなことが全部お見通しで。20〜30分話した頃に、『そろそろ本当のゆうたろうくん見せてよ』って言われてめっちゃびっくりして。え? みたいな。『ゆうたろうを操縦してるゆうたろうがもう一人いるでしょ』って言われたんですけど、それ結構ドンピシャなんです。僕多分、誰かと対面してる時は頭の中でバトルゲームを繰り広げてるんですよ(笑)。なんていうか、探り合いというか心理戦みたいな。手札の中にいろんなゆうたろうが4〜5人いて、相手に合わせてどれか1種類のゆうたろうを選んで出すみたいな。彼は、そのバトルで唯一叶わなかった相手。45歳くらいだと思うんですけど、そこから仲良くなって今は本当にただの友達です。一番素でいられる相手なんじゃないかなってくらい」。

「ゆうたろうを操縦してるゆうたろうがもう一人いるんですよね、きっと」ショップ店員で役者のジェンダーレス男子、2年越しのVOICE(ショップ店員・俳優/21歳)
「エロをちょっとずつ小出しにしたい」と、この表情。ギャップ効果は絶大だ。

服が好きになり、ショップ店員を始め、芸能界に入ったゆうたろう。濃密な人生の中でも、特にこの2年は役者としてもがき、考え、苦しんだ成長の期間だったという。削られ、磨かれた魅力はさらに進化を続け、ジェンダーや年齢を超えた独自の存在を私たちに示してくれるに違いない。そんな彼に20歳からのモットーを聞くと「女の子には優しくする」だそうで、なんだか肩の力が抜けてしまった。
「男の子はいいんです、もう友達だから。じゃなくて、女の子からモテたいな(笑)。女の子に告白されたこと、中2以降ないんです。そんな僕を見かねて、なぜモテないのかを姉と友人が勝手に分析してくれたんですけど、その結果エロさが足りないって。だから最近、色気を出せるように頑張ってます(笑)」。しかし、「付き合うことに興味がない」という前回の取材での発言に変化はないのだそう。「僕の感覚ですけど、付き合うって口約束だとやっぱり思うので。先週までラブラブしてたのに、別れたらいきなり過去を捨てるとかちょっと怖くて。だから、交際0日で結婚とかの方が僕には向いてるかも。最近たまにいますよね。やっぱり結婚ってなると違うと思うし、僕も今は考えられないけど、いつかは好きな人と結婚して、子どもが欲しいです。自分と好きな人から生まれる子供ってすごい神秘的じゃないですか。究極の好きの塊ですよね。育っていくうちに口癖とかも自分に似てくるって言うし。さっきの話じゃないですけど、いつかはゆうたろう対ゆうたろうの子どもの会話のバトルゲームが行われるってことですよね(笑)おもしろいなあ」。

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