TOKYO VOICE

TOKYO VOICE

TOP > BACK NUMBER > Vol.5 > The Voice 06

人間がすごく好きなわけじゃなくて
ロボットになりたいわけでもない

今日の服は
腕が3本あります

私が作っている、着るためのロボット、メカフにはなんの機能もないです。 人間を手助けするものだったり、身体拡張のためのデバイスではない。私はロボットはただの物だと思っていて、人間が役割を持って生まれないのと同じようにロボットにも役割を持たせない。ロボットに意思のようなものがあったら面白いなって思いますが、人間に近づけたいとかは思わないです。人間が人体改造をしてテクノロジーと共存するよりも、人間とテクノロジーがそれぞれ別個の状態であることがそれぞれを尊重しているんだろうと思うんです。人間もロボットも同時に尊重している状態を作りたいし、人間とロボットが近づいた時に人間は何を感じるかっていうことを知りたいんです。だからロボットを人に着せています。この考えの根底には、私が性別ではなく、人間として物事を考えていることが確実に紐付いてます。

私はバイセクシャルで、女性云々ではなくてずっと人間として生きてきました。自分の性的指向について考えてることが忙しかったから、自分の身体の性別について考える余裕がなかった。中学生の頃から活動家の方とか、LGBTの方のトークセッションを聞いて色々考えてたら頭がごちゃごちゃしちゃってそのことについて考えない時期もありました。私は中高一貫の女子校に通ってたんです、理系じゃなく普通科の。最近Twitterで見てすごく共感したんですけど「女子校の価値は学生ひとりひとりが “女子” 学生ではなくて “学生” としていられること」って書いてあって。女性としてではなく、ただの人間として学校で存在できたことがすごく私にとって大切な体験で、だから学校を卒業した今でも “女性” じゃなくて、“人間” としていられてるって思っています。エンジニアの世界も、性別ではなく技術で見る世界です・・・(続きは本誌で)

The Voice / Kyun kun
Photographer / SHÏRAYUKÏ
Text / Maeta Saho
Thanks / DMM.make AKIBA