TOKYO VOICE

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彼の創る物を
身につけたいと思った

美人に産まれたわけじゃなし
ないものはないの

でも いろいろあっていいじゃない
ほんとにそう思うの

高校に入った頃、VANがでたんですよ。もうすごいですね。そのころはねアイビールックが流行って、のめりこみました。あとね、『メンズクラブ』。それからしばらくして『mcシスター』がでて、ファッションを意識し始めたのはファッション誌からですね。シャツの名前、布の名前、パンツの名前とか……ほんとに覚えました。勉強はなにも覚えないのにね。そう、憧れ。10代はアイビーでしょ、それから70年代に入るとヒッピーでしょ、ロンドンブーツですよ。ロンドンブーツをホソノってとこで作るんですね。蛇革のロンドンブーツ作ったの。それでパンタロンの前を切って、引きずって歩くの。雨の日なんて大変ですよ。楽しかった……。

東京に出てからは、ご縁あって横尾忠則さんの事務所で働いていました。ただただ一生懸命。20代の頃は、派手な服着て岐阜の実家に帰ると隣の駅で降りてくれって言われたもんよ。車で迎えに行くから!って。今、こうしてクロムハーツの販売員として仕事をして約20年になるけれど、あの頃ファッションが仕事になるってことを知ってたらユナイテッドアローズに入りたかったですね。ファッションは買うものだって思ってたから。それから……わたし80年代にアメリカへ行きました。パリかニューヨークに住みたかったの。岐阜の田舎から出てきて、そのときには東京が一番都会で、とにかく都会に住みたかったの。それで東京にしばらく住んだら今度は、ニューヨークかパリに住みたいなあと思って。どっちでもよかったの。なんにも知らないから。それでニューヨークへ行きました。語学は向こうへ行ってから辞書を写して写して写して写して……とにかく単語を覚えましたね。・・・(続きは本誌で)

The Voice / Takei Norika
Photographer / Kitaoka Toshiaki
Text / Hata Renna
Edit / Moriguchi Kohsei, Yamawaka Masaya