TOKYO VOICE

TOKYO VOICE

TOP > BACK NUMBER > Vol.3 > The Voice 03

制約のある生活ってこんなに新鮮?って きっと自由に飽きてたんだと思うわ

子どもらに「まだ寝ないの!」って怒ってるとき
どこか冷静な気持ちで 「これが私の家族だ」って
思うことあるな 不思議やな

未知の世界やったわ、自分がお母さんになるなんて。こんなにママ友ができるとか信じられへんのよ、今でも。だって東京来てからずっと同じ友達としか遊んでなくてさ。意外? だって、一人ご飯もできなかったくらいだから。知らない人とご飯行くとか、なんかちょっと「よっこいしょ」ってなるねん。面倒くさいというよりかは、何をしゃべっていいか分からへんというのが近い。変なとこシャイやから、他のママとは特に交流もなかったんやけど、ひょんなことから珠丸がクラスの男の子を嚙んだのね。しかも腫れて堅くなるくらい! 先生にそれ聞いて、すぐその子のお母さんにお手紙書いたの。そしたら「気にしないで、うちも悪いから! 今度みんなでお茶する時に来ませんか?」って言われて。ほんでちゃんと謝ろうと思って行ったら楽しくなったんだよね。ほら結局、話題が子どもの話やろ? 学年も同じやから悩みとかも全部一緒やの。お母さんが7、8人集まって「おちんちんどう洗ってますか?」とかさ。アホな下ネタみたいと思うかもやけど、ちゃんと洗わな病気になるって言われたって親も何人かいてさ、みんな真剣よ。大事な息子のためやからさ、母親もマジメな顔で「でも、初めて皮が剥けたの自分の親 ってイヤじゃない?」とか、お茶飲みながら朝から真剣に語っているという。おもろいよね。結局、私36歳で結婚してるでしょ? それまではほんま独身生活を満喫してたし、結婚したいうても37歳までは遠距離婚やったから、いうたら37まで独身みたいなもんですよ。まあ女の37なんてそこそこいろんなことやってるやん。変な話ちょっとお金もあったから、旅行も行けた、買いたいもんも買えた、同じ仲間と夜中 1 時、2時まで遊べます。もう「この生活を捨てるなんて!」って思ってたんやけど......意外と今が新鮮やの。あんなに怖かったことやのに、あら? 制約のある生活ってこんなに新鮮?って。自分でもびっくりしたのね。きっと自由に・・・(続きは本誌で)

The Voice / Matsushima Nahomi
Photographer / Patrick Tsai
Stylist / Ito Yukari
Hair & Make-up / Ueda Miho
Text / Kiuchi Aki
Edit / Yamawaka Masaya