TOKYO VOICE

TOKYO VOICE

TOP > BACK NUMBER > Vol.2 > The Voice 10

時速400キロ
怖いですよ でも
恐怖があるから楽しい

この都営アパートで育ちました
新宿戸山の思い出っていうのは
自分の中でとても大切なんです

自分を信じて挑戦し続ければ
誰にでも到達できる
夢は本当にかなうんです

あの牛乳は脂肪分を選べるんです。自分は2%。インディアナ州が酪農を広めるためにレースのスポンサーを始めたんですよ、優勝したドライバーがミルクを飲むっていう。インディ500は100年以上続いている歴史あるレースなんです。優勝した瞬間に放送で流れてしまったあの絶叫は、心の底から沸き出た歓喜の叫びと、ありがとうっていう感謝の叫び。感情が爆発した感じでした。このレースを目指して何十年も夢を見続けてきて、その夢が叶った瞬間、その感情表現として人間は、叫ぶ。きっと、生まれた瞬間と同じなんだと思います。赤ちゃんがこの世に生を受けて、ありったけの声で泣き叫ぶ。自分も言葉にならず、ただ叫び続けた。インディ500のデビューが2010年、8年目の挑戦です。10歳まで過ごしたのは新宿。この街で生まれて、この都営アパートで育ちました。新宿戸山の思い出っていうのは自分の中でとても大切なんです。ここの屋上のこの柵。これを越えて70センチくらいの幅しかない所で遊んでいた。怖いですよ、でも恐怖があるから楽しい。スリルがあるから。子どもってそういうもんじゃないですか。母を呼んできて、少し離れたここに座って座ってって。それでそこの柵の向こうから落ちる。実は一箇所だけもうひとつ下に段があって、飛び降りて落ちたように見せかけて戻ってくるっていうね、昔ドリフでやっていたやつ。それを母にやりましたね。母は「キャー!」と言ってくれて、それで満足でした。僕はほら喜ばせようと思ってやってたから。そういうの表情に出ちゃうじゃない、なんかうれしくなっちゃって。すぐそこの戸山公園で自転車で・・・(続きは本誌で)

The Voice / Sato Takuma
Photographer / Nanasaki Yuri
Text / Yamawaka Masaya
Edit / Moriguchi Kohsei