TOKYO VOICE

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幸せは絶対に
続かないものだと思ってるから
幸せって感じているときが
不幸だったりするんですよね

俳優って職業として過大評価されすぎている気がしてるんです。そんなにすごく難しいことをやっているわけでもないと思いますし。台本読んで、考えて、演技してっていうのは僕の中では普通のことだから。

仕事ってやらないと生きていけないから、やらないと死ぬしかないからやってると思うんですよね。僕も別にやる気がないわけじゃなくて、充実感も味わってるんですけど、極論全てを失っても構わない。でも死んじゃったらダメっぽいから、じゃあその逆って言ったら生きるしかないですし、生きるためにはお金が必要だし、ご飯も食べるし。あの、なんで自分は生きているのか、よく分かってないです。ひとりって落ち着くから 1カ月くらい友達に会わなくても平気だったりします。悩みだっていくらでもあります。いくらでもあるって、逆になんにもないのとあんま変わらなくて。僕の悩みを僕と同じ感覚で理解できる人って世界にはひとりもいないと思っていて、それは逆に人の悩みを聞いてもその人として僕は生きていないんで、極論 1パーセント理解できたらいい方だとも思っている。それに自分の悩みみたいなものも常に変動してたりするんで、その存在もあまり信用してなくて、考えないようにしてます。どうせいつか死んじゃうし、みたいな(笑)。

死にたいって思うことは日常よくあることなんですけど、自分の中ですごい楽な言葉だから使ってるところはあります。リアルに考えてるわけじゃなくて、現実の自分からの逃避みたいな。だから別に極論死にたくもないっていうか、本当に思ってる訳じゃないですね。死にたいって言いにくい風潮あるじゃないですか。例えば自殺がダメっていうのも理解できなくて、人間が決めたルールみたいなものを信用していないんです。でも本当に死ぬときって、死にたいって思って死ぬのかなってところも分からない・・・(続きは本誌で)

The Voice / Sakurada Dori
Photographer / Uchida Hiromichi
Styling / Aoki Yutaka